写真を趣味にしてみたいと思っても、「きれいに撮るには高価なカメラが必要なのでは」と考えてしまうことがあります。
けれど、日常の風景を楽しみながら残すなら、普段持ち歩いているスマートフォンから十分に始められます。
朝の飲み物、散歩中に見つけた空、道ばたの花、気に入っている雑貨、旅先の景色など、身近なところには写真に残したくなるものが意外とたくさんあります。
上手に撮ろうと構えすぎる必要もありません。「この光がきれい」「この景色を覚えておきたい」と感じたときに一枚撮ることから始めれば、それだけでも日常を見る楽しみが増えていきます。
ここでは、スマホ写真を気軽な趣味として始め、毎日の中で楽しみながら続けるための基本をまとめます。
スマホ写真は身近なものを撮るところから始める
写真を始めるときに、特別な撮影場所を探す必要はありません。
自宅の中や近所にも、写真に残せるものはたくさんあります。
お気に入りのカップ、窓から入る朝の光、夕方の空、散歩道など、自分が少し気になったものを撮ってみましょう。
何を撮ればよいかわからないときは、「今日いいなと思ったものを一枚」というくらいに考えると始めやすくなります。
最初から上手に撮ろうとしなくてよい
写真を趣味にすると、きれいな作品を作らなければならないように感じることがあります。
しかし、最初はピントが少し合わなかったり、思っていた明るさにならなかったりしても構いません。
撮っているうちに、「こちら側から撮るほうが好き」「少し離れたほうが見やすい」など、自分なりの好みが少しずつわかってきます。
最初から完成度を求めるより、撮ることそのものを楽しみましょう。
スマホのカメラ機能を一度確認する
スマートフォンのカメラには、さまざまな機能があります。
すべてを覚える必要はありませんが、普段使う基本的な操作だけ確認しておくと撮りやすくなります。
画面をタップしてピントを合わせる
多くのスマートフォンでは、撮りたいものを画面上でタップすると、その部分へピントを合わせられます。
料理なら手前の器、花なら中心部分など、自分が見せたいところをタップしてから撮ってみましょう。
明るさを少し調整してみる
ピントを合わせたあとに、画面上で明るさを調整できる機種もあります。
写真が暗く感じるときは少し明るくし、白っぽく見えすぎるときは少し抑えるなど、見た印象に近づくように調整します。
機種によって操作方法は異なるため、自分のスマートフォンで使える方法を確認しておきましょう。
レンズを軽く拭いてから撮る
スマートフォンは毎日手にするため、カメラのレンズ部分に指紋や汚れがついていることがあります。
写真が白っぽくぼやけて見える場合は、撮影前にレンズを確認してみましょう。
やわらかい布などで軽く拭くだけでも、写り方が変わることがあります。
難しい撮影方法を覚える前に、レンズをきれいにしておくという簡単な準備から始めるとよいでしょう。
自然な光を見つけて撮ってみる
スマホ写真を撮るときに意識しやすいのが光です。
同じものでも、明るい窓の近くと暗い部屋の奥では印象が大きく変わります。
室内では窓の近くを使う
料理、小物、花などを室内で撮るなら、昼間の窓の近くへ置いてみましょう。
自然な光が入る場所では、色や形が見えやすくなります。
直射日光が強すぎる場合は、少し離れたところへ動かすだけでも柔らかな印象になります。
朝と夕方では雰囲気が変わる
朝の明るい光と夕方のやわらかな光では、同じ場所でも違った雰囲気になります。
いつもの部屋や散歩道を時間を変えて撮ってみると、光による違いを楽しめます。
まずは主役を一つ決めて撮る
写真の中にたくさんのものが入ると、何を撮りたかったのかわかりにくくなることがあります。
最初は「今日はこのカップ」「この花」「この建物」というように、撮りたいものを一つ決めてみましょう。
そのものが見やすくなるように少し近づいたり、周囲の余計なものが入らない角度へ移動したりするだけでも写真がすっきりします。
背景を少し確認してからシャッターを押す
撮りたいものばかり見ていると、後ろにある荷物や看板などが一緒に写っていることがあります。
シャッターを押す前に、画面の四隅まで軽く確認してみましょう。
余計なものが入っているなら、自分が一歩動く、スマートフォンの角度を少し変えるなど、小さな工夫で避けられることがあります。
背景を完全に何もない状態にする必要はありません。撮りたいものが見つけやすい程度に整っていれば十分です。
真正面だけでなく少し角度を変えてみる
いつも立ったまま目の高さから撮っていると、似た写真が増えやすくなります。
少しかがむ、横から撮る、真上から見るなど、角度を変えてみましょう。
料理は真上から撮る方法もある
テーブルの上の料理や飲み物は、上から撮ると器の形や並びが見えやすくなります。
一方、カップや高さのある料理は斜めから撮ると立体感が出やすくなります。
花や小物は目線を近づけてみる
小さな花や雑貨を撮るときは、自分の目線をその高さまで下げてみると、普段とは違った見え方になります。
スマートフォンだけを傾けるより、自分が少し動いてみると撮りやすくなることがあります。
少し引いて撮る写真も残しておく
気になるものを見つけると、つい大きく写したくなります。
けれど、周囲の景色も少し入れた写真を撮っておくと、あとから見たときにその日の雰囲気を思い出しやすくなります。
旅行先なら建物だけでなく周囲の道も入れる、カフェなら飲み物だけでなくテーブルの一部も写すなど、少し広めの一枚も残してみましょう。
ズームしすぎず自分が少し近づく
遠くにあるものを撮りたいときはズームが便利です。
ただし、必要以上に拡大すると画質が気になる場合があります。
安全に近づける場所なら、自分が数歩近づいてから撮る方法も試してみましょう。
建物や景色など近づけない場合は、無理をせず使える範囲でズームを利用します。
グリッド線を使って構図を考える
スマートフォンによっては、カメラ画面に縦横の線を表示できる機能があります。
この線を使うと、建物が大きく傾いていないか確認したり、撮りたいものを画面の中央から少しずらしたりしやすくなります。
必ず線に合わせなければならないわけではありません。
写真を見たときに「少し落ち着かない」と感じたら、水平や並び方を確認するために使うくらいで十分です。
同じものを数枚撮って比べる
一枚で決めようとせず、同じものを少し角度を変えて数枚撮ってみましょう。
正面、少し横、少し引いた状態など、2枚から3枚程度撮ると、自分がどの見え方を好きなのか比べられます。
何十枚も連続して撮る必要はありません。
少しだけ違う写真を残して、あとから一番好きなものを選ぶくらいが気軽です。
散歩とスマホ写真を組み合わせる
スマホ写真は散歩とも相性のよい趣味です。
いつもの道でも、写真に残せそうなものを探しながら歩くと景色の見え方が変わります。
空、雲、建物、看板、木の影など、普段なら通り過ぎてしまうものへ目が向くようになります。
一回の散歩で一つ見つける
たくさん撮ろうとせず、「今日は一枚気に入ったものが撮れればいい」と考えてみましょう。
撮るものを探すことに夢中になりすぎず、歩く時間そのものも楽しめます。
季節を身近な景色から残す
季節を感じる写真は、特別な観光地へ行かなくても撮れます。
夏の空、秋の落ち葉、冬の柔らかな日差しなど、日常の中にも季節を感じる場面があります。
同じ場所を何か月かおきに撮ってみると、景色の変化を比べる楽しみも生まれます。
毎年同じ場所を撮るなど、自分だけの小さな記録を作るのもよいでしょう。
空や雲は気軽に撮りやすい
何を撮ればよいかわからない日に取り入れやすいのが空です。
朝、昼、夕方で色が変わり、雲の形も毎日違います。
家の近くから見える空でも、その日だけの景色になります。
建物や木を少し入れると、空の広さやその場所らしさを残しやすくなります。
食事は食べる前に一枚だけ撮る
外食や家で作った料理を写真に残すのも、日常の記録になります。
ただし、何枚も撮ることに時間を使うと食事を楽しめなくなることがあります。
明るさや背景を簡単に確認し、一枚か数枚撮ったら食事へ戻りましょう。
写真を残すことと、その場を楽しむことのどちらも大切にすると無理なく続けられます。
お気に入りの小物を撮ってみる
自宅で写真を楽しみたい日は、普段使っている小物を撮る方法があります。
マグカップ、本、眼鏡、花瓶など、身近なものから一つ選びましょう。
窓の近くへ置き、背景を少し整えて撮るだけでも、いつも見ている物が違って見えることがあります。
外出しなくても楽しめるため、天気の悪い日にも取り入れやすい方法です。
旅先では景色だけでなく小さな場面も残す
旅行へ行くと、有名な建物や景色を中心に撮りたくなります。
それに加えて、駅の看板、ホテルの窓から見えた景色、休憩したカフェなど、小さな場面も残してみましょう。
あとから写真を見ると、目的地だけでなく移動中のことまで思い出しやすくなります。
旅の記録として残すなら、きれいな一枚だけでなく、その日の空気を思い出せる写真も大切です。
人が多い場所では周囲にも気を配る
街中や観光地で写真を撮るときは、周囲の人や通行の邪魔にならないようにしましょう。
撮影するために急に立ち止まったり、通路をふさいだりしないよう、安全を確認してからスマートフォンを構えます。
撮影について決まりが設けられている施設では、その場所の案内に従いましょう。
写真を撮ることを優先しすぎず、その場で気持ちよく過ごせることを大切にします。
ほかの人が写り込むときは少し気をつける
街や観光地では、背景にほかの人が入ることがあります。
自分で楽しむ写真と、インターネットなどへ公開する写真では扱い方も変わります。
人の顔が大きく写り込んでいる写真を外へ公開する場合は、プライバシーへ配慮しましょう。
撮影する段階で人が少ない方向へ角度を変えるなどの工夫もできます。
加工は少しずつ試す
スマートフォンには、撮った写真の明るさや色合いを調整する機能があります。
最初は明るさを少し変える、傾きを直す、不要な端を切り取る程度から始めるとわかりやすくなります。
明るさを変えすぎない
明るくすると見やすくなる場合がありますが、上げすぎると白い部分が目立つことがあります。
元の写真と見比べながら、自分が自然だと感じる範囲で調整しましょう。
切り取りで見え方を整える
撮ったあとに端へ余計なものが入っていた場合は、切り取り機能で整えられることがあります。
撮影するときに完璧に構図を決められなくても、あとから少し調整できると思えば気軽に撮れます。
加工しない写真があってもよい
写真を撮ったら必ず加工しなければならないわけではありません。
その日の空や食事を記録として残したいだけなら、そのままでも十分です。
時間があるときだけ好きな写真を少し整えるなど、加工も趣味の一部として楽しみましょう。
撮った写真をその日のうちに全部整理しなくてもよい
スマホ写真を始めると、撮影した枚数が少しずつ増えていきます。
毎日すべての写真を整理しようとすると、それ自体が負担になることがあります。
時間があるときに似た写真から一枚を選ぶ、明らかに失敗したものだけ削除するくらいでも十分です。
お気に入り機能を使う
気に入った写真へお気に入りの印をつけられる場合は、撮影後に一枚だけ選んでおく方法があります。
あとから自分の好きな写真だけを見返しやすくなります。
月ごとのアルバムを作る方法もある
写真が増えてきたら、月ごとや旅行ごとにアルバムへまとめる方法があります。
「8月の散歩」「京都旅行」など、自分があとからわかりやすい程度で構いません。
細かな分類を増やしすぎると整理が負担になるため、大まかにしておきましょう。
一年後に見返すと、何気ない日常の写真も楽しい記録になります。
写真を撮るための道具を最初から増やさない
スマホ写真を始めると、三脚、ライト、レンズなどさまざまな用品が気になることがあります。
便利なものもありますが、最初からそろえる必要はありません。
まずはスマートフォンだけで撮ってみて、「もっと夜景を撮りたい」「家で小物を撮りたい」など、やりたいことがはっきりしてから必要なものを考えましょう。
道具を集めることより、日常の中で撮りたいものを見つけることを優先すると始めやすくなります。
SNSへ投稿しなくても写真は楽しめる
写真というと、撮ったあとにSNSへ載せることまで考えることがあります。
けれど、誰かへ見せる必要はありません。
自分だけで見返す写真、家族とだけ共有する写真があっても十分です。
人からの反応を考えず、「自分が好きだから撮る」という楽しみ方なら、気負わず続けやすくなります。
人の写真と比べすぎない
インターネットには、きれいに撮られた写真がたくさんあります。
参考にするのは楽しいものですが、自分の写真と比べて「うまく撮れない」と考える必要はありません。
写真を仕事にするのではなく趣味として楽しむなら、自分が残したいものを撮れていれば十分です。
同じ風景を見ても、気になるものは人によって違います。その違いも写真の楽しさです。
自分が好きな写真をときどき見返す
撮影するだけでなく、以前撮った写真を見返す時間も楽しんでみましょう。
「このころはよくこの道を歩いていた」「この日は空がきれいだった」など、写真からその日のことを思い出せます。
お気に入りの写真が何枚か見つかると、自分がどんな色や景色を好きなのかもわかってきます。
次に撮るときのヒントにもなります。
毎日撮らなくても趣味として続けられる
スマホ写真を趣味にしたからといって、毎日写真を撮らなければならないわけではありません。
出かけた日に撮る、空がきれいな日に撮る、旅行のときだけ多めに撮るという楽しみ方でも構いません。
撮りたいものがない日に無理に探す必要もありません。
少し時間が空いても、また気になる景色を見つけたときにスマートフォンを取り出せば、そのまま続けられます。
「今日の一枚」を残す楽しみ方もある
もう少し習慣として楽しみたい場合は、その日の中で一番気に入った写真を一枚だけ選ぶ方法があります。
夕焼け、食事、買ったもの、散歩道など、内容は何でも構いません。
一年分すべて残そうとする必要もなく、撮りたい日にだけ選べば十分です。
何気ない毎日の一枚がたまると、自分だけの日常の記録になります。
まとめ|スマホ写真は気になった日常を一枚残すことから始める
スマホ写真を趣味にするために、高価なカメラやたくさんの撮影用品を用意する必要はありません。
普段持っているスマートフォンで、朝の飲み物、散歩道、空、食事、旅先など、自分が「残しておきたい」と思ったものを一枚撮るところから始められます。
撮影するときは、レンズを確認し、光や背景を少し意識してみましょう。撮りたいものを一つ決め、正面、横、少し引いた状態など、角度を変えてみるだけでも写真の印象は変わります。
撮った写真はすべて加工したり整理したりする必要もありません。気に入った一枚だけ残したり、ときどきアルバムへまとめたりする程度でも十分です。
また、写真を誰かへ見せることや、人の写真と比べることを目的にしなくても構いません。自分が好きな景色や、その日の小さな出来事を残せることがスマホ写真の楽しさです。
毎日撮れなくても、また気になるものを見つけた日に始められます。
まずは今日目に入ったものの中から「ちょっといいな」と感じたものを一つ選び、自分だけの日常の一枚を気軽に残してみましょう。
